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2012年6月20日 (水)

スウェーデン放送合唱団2012@タケミツメモリアル

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昨日は東京オペラシティ・コンサートホールへスウェーデン放送合唱団の演奏会を聴きに行ってきた。
世界でも最高峰の合唱団だけに、会場はほぼ満席状態。この合唱団は来日するたびに必ず聴きに行っており、前回はちょうど2年前の6月に聴いた時の感動は未だに鮮明に覚えている。今回のプログラムも全てア・カペラばかりで、前半はスウェーデンのアルヴェーンなどの北欧の作曲家による民族色の濃い作品、後半はロシアの作曲家ラフマニノフの「晩祷」を演奏した。
毎回聴かせてくれるアルヴェーンの「夕べ」は、美しいピアニッシモと流れるようなレガートは心に安らぎを与えてくれる。ラフマニノフ「晩祷」は以前クールプリエールでも演奏したことがある曲(私は休団していた時で歌っていない)で、今回は全15曲中1~9曲を演奏した。ロシアの音楽らしくスケールの大きな曲で美しいソプラノの高音からバスの重低音まで多声部(10声部)の重厚なハーモニーは言葉で表現できない程の感動を与えてくれた。アンコールの武満徹の「うた」よりさくらを演奏、美しい日本語も然ることながら、武満サウンドに素晴らしさを発見することができた。鳴り止まぬ拍手にアンコール3曲演奏。
私は1階席の後ろから3列目で聴いていたが、豊かなフォルテシモはオペラシティの広い空間の隅々まで響き渡っていた。高い天井から頭上に音のシャワーを浴びているようであった。どんなフォルテシモでも決して破綻することなく涼しげな顔で歌ってしまうところは、人間技とは思えない。今回も期待を上回る演奏を聴くことができて大満足であった。こういう美しく完璧な演奏を聴くと自分が歌っている合唱はいったい何なのだろうと、侘しくなってしまう。

会場では顔見知りの合唱仲間も大勢見かけた。素晴らしい音楽を聴いた後は真っ直ぐ帰りたくなく(これ呑兵衛の口実)余韻に浸りたいもので、会場で会った合唱仲間3人と一緒にワインを飲みながら、約1時間感動を語り合った。
折しも台風が関東地方を直撃しており、夜の10時過ぎには雨風が酷く、なんと帰りの京王線が運行中止となっており、やっと動いたかと思うと、次の駅でまたしばらく停車。通常30分で帰れるところ、2時間半以上掛かりやっと最寄駅にたどり着いたが、ものすごい雨と風で傘も差すことが出来ずずぶ濡れになって深夜1時前にやっと帰宅できた。

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コメント

>波平さん

初めまして、コメントありがとうございました。
私も30年以上前にスヴェシニコフ/国立アカデミー・ロシア合唱団が来日した時に聴いた「晩祷」の80名以上(だったと思います)の大合唱の迫力とこれが人間の声かと思うコントラ・バス響きに圧倒された記憶は忘れられません。当時はLPレコード盤に穴が開くほどよく聴いたものです。
ロストロポーヴィッチさんは最近チェリストの宮田大ちゃんでよく名前を聴きますが、彼の指揮した「晩祷」の演奏は聴いたことがありませんが、どちらもおっしゃるような濃厚なスラヴの味はロシア人でしか出せない特有のサウンドでしょうね。
私はアカデミーロシアにはない、30数名のスウェーデンならではの洗練された演奏を期待しておりましたので、とても期待通りの演奏が聴けてとても感動いたしました。

投稿: エムズ | 2012年6月24日 (日) 17時03分

6/19の公演、私も2階中央やや右後ろの席にて鑑賞しました。ラフマニノフは長い間、スヴェシニコフやロストロポーヴィッチ指揮の録音を聞いてきて、高性能で知られるスウェーデン放送合唱団がこれをどう聴かせてくれるかとても楽しみに出掛けました。楽譜の版が異なるような気もしましたが、透明な女声、分厚い男声、量感のある中声部、それにキビキビした音楽の運びなど、素晴らしいものでしたね。ただ、スヴェシニコフにあってスウェーデンにないもの、それは濃厚なスラブの味、だと思いましたが、これは、言わばないものねだりだな、と思ったことでした。

投稿: 波平 | 2012年6月24日 (日) 14時36分

>六花さん

そうでしたか。私Twitterとかfb観ないので、steveさんが聴きに行っていたこと知りませんでした。本当に素晴らしさどのように表現してよいか、言葉が見当たりません。

投稿: エムズ | 2012年6月20日 (水) 17時34分

わ、ぜひ教えてください♪EテレかBSでの放送ですね、きっと。

誤解させる書き方になってしまいました、すみません。Steveさん、Twitterで「無事ずぶ濡れで帰宅。スウェーデン放送合唱団実に良かったなぁ。色々言葉は思いつくんだけど、どれも大げさになっちゃってイメージからは離れちゃう。」って呟かれてましたよ(^o^)

東京、もはや亜熱帯どころか赤道直下にあったりして。ゲリラ豪雨だと思っているのも実はスコールなのかもしれません(笑)

投稿: 六花 | 2012年6月20日 (水) 16時26分

六花さん

今日は30℃を超えています。私は自宅では真夏でもエアコンをあまり使わないのですが、湿度が高くてたまらず今日初めてエアコンを入れています。昨年まで勤めていた職場は東京でいつも最高気温を記録する所で、昨年は最高39℃位だったようですよ。益々温暖化が進んでこの先どうなっちゃうのでしょうかね。
インドネシア在住の友人が日本のほうが暑いと言っていました。

もう少しで帰宅難民になるところでした(笑)

スウェーデン放送合唱団はCDも沢山出していますし、合唱している人は知らない人はいない程素晴らしい合唱団です。昨日はNHKのカメラが入っていたので、いずれ放送すると思います。放送予定が判ったらお知らせしますね。来日するのは数年に一度なので、生で聴けるチャンスが少ないのが残念です。昨日も合唱指揮者を何人も見かけました。Steveさんは見かけませんでしたが、もしかしたら聴きにきていたかも・・・最近は多忙なのでコンサートを聴きに行く時間もないかもしれませんね。

投稿: エムズ | 2012年6月20日 (水) 14時27分

台風一過で今日は暑いようですね。札幌は16度と、この時期にしてはかなり肌寒いです。年々天候が極端になっているような気がしますよね。そういえば、実は東京は亜熱帯に位置しているんだけど、その事実を世界ぐるみで隠ぺいしている、なんて冗談を聞いたことがあります。

昨夜は無事にお帰りになることができて良かったです。ニュースでもすごい風雨でした。コンサートの余韻とお酒の酔いが飛んでしまいそうなくらいお疲れになったのでは?

合唱界については無知な私ですが、レヴェルの高い混声合唱団なんですね。合唱に関わる方は必聴!なのかしら。Steveさん見かけませんでしたか(笑)

投稿: 六花 | 2012年6月20日 (水) 11時58分

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